発達障害って?


発達障害とは、生まれつきの脳機能の偏りで感情が平坦過ぎる or 逆に起伏が激しかったり、しばしば一般的なコミュニケーションが苦手で他人から排斥を受けたりします。

 

しかし、「凸凹障害」とも揶揄されるように、一方では優れた知能や才能を発揮する人もいます。

 

Locopelliではそれぞれが特化した強み(凹凸の凸)を伸ばし、より社会で活躍できるようにサポートすることを目指しています。

 

発達障害は、そうとは知らずに生きている人もいますが、実は相当多くの人に当てはまる特徴も多いと思います。

(いわゆる「健常者」と呼ばれる普通の人にもよくある特徴のため、何が障害なんだと言われることもある程です。)

しかし、その誰にでもある特徴が特に際立ち、尚且つその克服が不可能と言っていいくらい困難であることが「障害」と言われる所以です。やはり基本的には生来の脳機能の偏りが原因なのです。

 

だからと言って、「じゃあもう私の障害は一生改善しないんだ」などと悲観することもありません。

 

たとえば性格は簡単には変えられない、これは普通の人であろうが誰にとっても同じです。

そういう意味では、あらゆる人は障害(偏り)があるとも言えます。

 

視覚障害者やダウン症の方々などと違い、表向きにははっきりそうとわからないけど確かに一般平均から外れた人たちを発達障害と呼ぶのかも知れません。

 

性格の良し悪しには必ず裏返しが存在し、それが良い作用をするときもあれば、悪い作用をするときもあるのです。

 

障害があるからと言って、「常に特別扱いしろ」とか「障害だから絶対できない」といった態度は嫌われやすいですね。

 

本当に根からの性分である部分はそう簡単には変わりませんが、発達障害のある人でも成長はします。

 

「こうなりたい」とか「克服したい」と思う部分は必ず改善していきますし、それが「これでいいんだ」や「成長できた」というように意識が変わったらそれでよいのです。あるきっかけが元に、二次障害の鬱が寛解し、自分に今までなかった一面が芽生え劇的に成長するなんてこともあります。

単に経験の積み重ねで、理由はわからないが「こういうときはこうした方がいい」というデータの蓄積も成長と言えるでしょう。

 

重要なのは己をよく知り、強みに目を向けてそこを伸ばしていくことだと思います。果敢に人間関係の荒波に挑み、自己実現を果たしていく中で必ず成長があります。

また弱みに関しては、仮にそこを指摘されたとしても「うん、知ってる(笑)」くらいに笑って受け流せば相手もそれ以上は言ってこないものです。その弱みとは、強みの裏返しに過ぎないのですから。

 

ASDとADHD

 

「発達障害」を知ることは「人間」を知ることに他ならないと思います。

 

人間が人間たる所以とも言える「感情」を知ることで、まずは自分のことがよくわかり、強みを認識することで自信が増え、自分が本当にやりたいこと、人生における目標が見つかるかも知れません。

 

また他人との比較により他人のこともよくわかるようになるので、発言を考えたり人間関係を円滑にすることもできます。

 

発達障害は一般的には、自閉症スペクトラム(ASD:Autism Spectrum Disorder)と注意欠陥多動性障害(ADHD:Attention-Deficit Hyperactivity Disorder)という二つの疾患に大別されます。ADHDのH(多動)は、大人になると落ち着く人も多いので、そういう人はADDと略されます。

学習障害(LD:Learning Disorder)というのもありますが、これは読み書きが苦手であったり、運動機能障害の文脈で使われることが多いのでここでは取り上げません。(広義ではすべての発達障害にはLDが含まれていると思います。)

また他にも、定義上は吃音症も発達障害に含まれます。(感情特性上の分類ではないが、制度援助は受けられる)

 

二つの障害特性は非常に対照的で、人間にはこの二つの全く正反対の性格をした感情が同居しており、その機微や表れ方が人によって異なり、個性が生まれるのだと思います。

 

つまり、すべての人間にASD、ADHDいずれかの特徴はあるのです。(それも、どちらかの一部ずつという人がほとんど。)

 

たとえばASDなら

 

・こだわりが強い

・自分ルールを作りたい

・持続力があるが猪突猛進

 

といった特徴がありますし、ADHDは

 

・こだわりがない

・常識やルールに縛られたくない

・持続力はないが発想が豊か

 

とまるで正反対です。

 

よく比較として、普通の人が4本の槍を持っているとすると、ASDの人は太い1本の槍、ADHDの人は短い8本の槍を持っているという比喩が使われます。

 

これはまさに前述した、「持続力はあるが猪突猛進」、「持続力はないが発想が豊か」ということを説明しています。

 

 

 

また、よく似たものとしてHSP(Highly Sensitive Person)、HSS(Highly Sensational Seeking)という概念があります。

 

HSPはその名の通り、普通よりもひどく「感じとってしまう」人たちのことで、たとえば光に弱い、大きな音が苦手といった感覚過敏もそうです。それだけでなく、満員電車が苦手、人の感情の動きを過剰に受け取ってしまうなどと、とにかく敏感な人のことを指します。

 

逆にHSSは刺激を求める人たちのことで、感覚過敏はなく満員電車もへっちゃら。その代わりあまり人に興味がなかったり、感情の変化に気づかない。それが原因で空気が読めなかったり、平気で人が傷つくことを言ってしまったりします。(逆に簡単なことで傷ついて攻撃されてしまうことに対して傷つきやすいです)

 

この二つの概念はそれぞれ、ASDとADHDの特徴にもそのまま当てはまると考えています。

故に、HSPとHSSの特徴を両方持ち合わせる人もいます。

 

https://matome.naver.jp/odai/2137398543600657001

 

さらに細かく、脳科学の観点からも発達障害を説明することができると思います。

それは扁桃体と側坐核という器官が脳の中に存在し、それぞれを中心とした脳回路が二つの感情を司るというものです。

 

詳しくは脳科学についての項目で書いています。二つの感情特性についてより細かく、例をあげて書いているので是非ご覧になってください!

 

二つの感情にはレベルがあって、これをそれぞれ育てていくことが人間成長だと思いますが、では健常者と発達障害者の違いは何かというと、このレベルが変化しづらいかそうでないかということだと思います。

しかしそうであれば、得意な成長しやすい方の感情(の一部)だけ成長させればよいのです。

 

 

・・とまあ色々と書きましたが、これまで情報収集した中で正しいと思われる部分を寄せ集め、主観で書いています。

(インターネットの発達障害の説明は間違っている or 不十分と思われるところも多いので)

 

しかし、このように発達障害を理解することが人間の感情を理解することに役立つことはわかって頂けたかと思います。

重要なのはなにが正しいのか、自分に当てはまるのかしっかりと自分で判断をすることです。

 

これは当てはまる、当てはまらない・・とチェックリストのように自己分析していくと本当に自分のことが浮き彫りになり、よく解ります。そのフレームワークとして、発達障害についてよく調べることはとても有効です。なので発達障害でない人でさえ、発達障害について調べると色々面白いと思うので、是非この機会に私たちのことも知ってみてください。

 

(文責:ココペリ)